コンテンツ推薦は面白そう
SBM研究会に行ってきました。 内容はこちらを読むとわかります: SBM研究会プレゼン資料
ソーシャルメディアとマーケティング
公開資料みたら数字が出てないや。
どこかの組織が出したアンケート結果をよこたんが分析したんだけど、
「SBMという言葉の意味がわからない」みたいな区分の割合が、
2007年より2008年の方が大きくて、
なんだこりゃ、みたいなことを言ってたんだけど、
そりゃ「インターネット人口」が増えてるんだから、
割合だってそうなるんじゃないの、と思ったので、
[バカの見本]母集団のサイズを無視して割合を議論しても意味ないだろ。
と速報しました。
バカの見本、ってのは「これはひどい」系の新しいタグらしくて、 ちょうどよこたんが言ってたので。
あと、分野別SBMについて。 ランキングには期待していない に書いたような前提があって、
- あるSBMに、たまたま猫の話題が多かった
- 猫好きがホッテントリを追いかけると幸せになる
- ユーザが増えてきたらそれ以外の話題が増えた
- 猫好きにはノイズに感じられる
- だから猫専用SBMでやるお(※)
みたいなことらしい。 (※)よこたんが今年最大のブロガーはやる夫だっと言ってたから。
んで、運営者視点だと、
- だから猫専用SBM作る
- 猫好きが集まってくる
- 巨大化するかもしれない
- そしたら猫以外の話題も扱えばよい
新しいSBMを立ち上げるときに、 話題を限定しないとはてブ等と競合して勝てないのだけど、 話題別であればニッチの需要を集められるかも、という案だそうだけど、 最終的に猫以外の話題が増えてきたら、 初期ユーザは新しく猫専用SBMを作って移住することになるんじゃないかなあ。 いや、運営者視点なら、なんでもいいからユーザ集められればいいんだよ、 という考え方にも一理あるんでしょうけど、 それもいかがなものかなあと思ったりします。
SBMデータを用いたwebコンテンツ推薦
はてブはコメントとか盛んで、 コミュニケーションツールとしての側面があるのだけど、 学術的な研究としては、 タグによる分類(フォークソノミー)だとか、 コンテンツ推薦だとかが話題なのだとか。 情報工学の本場アメリカの del.icio.us の傾向が反映されているのかもしんない。よくわからない。
FolksonomyはFuktommyに似ている。
議論がちょっと細かくて、もっと大雑把につかめればよかったんだけど、
AさんBさんの好みの一致度をみるのではなくて、A/これはひどい、A/死ねばいいのに、B/これひど を3人のユーザだと思えばいいのかな。
ということかと解釈した。
実はもうちょっと違って、
A/これはひどい、A/死ねばいいのに を独立した2ユーザと解釈するのではなく、
同じ1人のユーザから発生したものだ、というのも計算に入れている模様。
ただ「好みの似ているユーザを探します」的なサービスを、 簡単に拡張するとしたら、 A/これはひどい、A/死ねばいいのに を別ユーザとみなすというのも、 面白いとは思うんですよね。 みなしユーザ数が数百倍になる恐れはあるんですけど。
よこたんの分野別SBMの話と合わせて考えると、 猫専用SBMじゃなくて、 「タグ「猫」を含む注目ブックマーク」を追い掛ければいいんじゃないかなあ、的な。 ただ、タグは「猫」「cat」「ぬこ」等々に表記揺れがあるので、 その辺は統計処理でうまいことできないかなあ、とか。
いやいや、注目ブックマークであれば、 表記揺れがあっても「猫」とブクマする人の入る確率は案外高いんじゃないかなあ、 とか思ったりもします。
SBMにヒントを得たコメント共有サービスの一提案
コモンズ・マーカーの説明。 ニコニコブックマーク の進化版という印象です。
- 付箋は面積の問題で、貼れる数や、書けるメモの量の限界がすぐ来る → オートスクロール
- 画像を運営者側のサーバで持たなければならない。著作権やストレージの問題 → もとのページにJavaScriptでマーカー機能を読み込む
弱点は ページが書き直されると、その部分をマークしたのが駄目になる(らしい)のと、 NoScript を入れるなどしてJavaScriptを禁止しているサイトでは使えないこと。 頻繁に更新されるページについては、現在開発中のバージョンで解決するそうです。
お前のモノ(ブックマーク)は俺のモノ、俺のモノ(ブックマーク)も俺のモノ
匿名性を確保するのにP2Pを使うのはコストが高いと思うんですけど。 目的が、ローカルブックマークを共有して、 類似度を元にコンテンツ推薦する、ということなので、 「OpenID等でアカウントを作ると、そのIDと自分の好みが紐付けられてしまう」 という問題設定に共感できないんですよね。 いちいちアカウントを作ることなく、 ローカルブックマークだけ送ってしまえば、 サービス運営者側にはIPアドレスしかわからないんじゃないかなあ。
P2Pネットワークの作り方は、割と古典的な印象で、 わざわざ説明しなくてもいいんじゃないかと思ったりしました。
ソーシャルグラフってどうよ?
アメリカでは小規模なSNSが乱立しているとの話。 旅行の予定を友達と共有する、というそれ専用のSNSがあったりするらしい。 そりゃ、アカウント情報等を引き回す需要はあるあわなあ。
夕立がすごかった。
私がチャレンジしたSBMデータマイニング
はてブおせっかい等で、 A/これはひどい、A/死ねばいいのに を別ユーザとみなしたら、どうなるのかなあ。
パネルディスカッション
- 社内SBMの話題がメイン
- 熱心なユーザ:普通のユーザ:あまり使わない = 1:9:90 の法則
- 注目のニュースを周知するにはいいが、過去にブクマしたものを読み返すことがあまりない。社内SBMの話だけど、SBM一般で、そうだよなあ。