第2回SBM研究会に行ってきた
第2回SBM研究会 に行ってきました。 興味のある講演について。
国立情報学研究所 大向さん
その人にとって面白そうな記事を推薦する仕組みについて。 前半は自分の興味に合うアルファブックマーカーをみつけて、 その人をお気に入りに入れるとか、 アルファブックマーカーを何人かお気に入りにいれて、 彼らのうち複数の人がブクマしたものを見るようにすれば、 それは面白い記事になるんじゃないの、という話。
後半は 4dk - For Your Information について。 こっちは興味ないなあ。
慶応大 上野さん
セレクトブクマ について。 例えばJavaを Googleで検索すると Javaの公式ページなどが出てくるけど、 それって役に立たないよね。 はてなの注目エントリーで 検索すると、出てくるのは一時的に注目されたニュースの類いで、 やっぱり役に立たないよね。 Java入門みたいなのが出てきてほしいよね。 というのが動機なんだけど、 そもそも検索窓に「Java」と入れた人がどういうつもりでJavaと書いたのか、 そしてどういう結果が出てくればいいのか、という条件を、 どう限定していくかが肝だと思いますね。 Javaの公式ページを探していて、でもURL忘れたからGoogleで検索しよう、 というときに、Javaの公式ページが出てきたら百点満点でしょ。
SBM事務局長 西谷さん
「Tomo’s HotLine: はてブのコメントに「お題」を設けたらどうだろう?」 とか。 これは何がしたいのかわからんなあ。
はてな id:naoya
今回のリニューアルの目的の1つは、お気に入りを使っていない人に、 お気に入りを薦めていくことだと。 ということは、もともとお気に入りを使ってた僕なんかは、 別に便利になったとか、楽しくなったとかは感じなかったのだけど、 それでいいんだろうなーと。 一般論として、何かの機能を活用している人がもっと楽しくなるように機能を強化するのと、 今まで使っていなかった人に薦めるために強化するのでは、 やりかたは変わってくるんだろうなと思いました。
はてなユーザの中ではさんざん言われていたこと、 お気に入りを活用しよう (cf. はてなブックマークはお気に入りが面白い) とか、 ホットエントリーだけではつまらない (cf. ランキングには期待していない) とか、 そういう話が仕組みに組み込まれていったなあと考えればよくて、 今までの機能でなんとかやってた人には、あんまり関係ないのね。
あとデザインは重要。 無印吉澤が 「自分のブクマを検索できるようになったのはよかった」 とか言ってたけど、前からあったよね。 検索窓が2つあって、上は全体から、下は自分のブクマからで、 この下の検索窓がサイドバーに移動して、 インクリメンタル検索もできるようになったと、 そいうことだと思ってたんだけど、 知らなかったらしい。
「はてブが新しくなって起こった3つの使い方の変化 - インターネットください」 のタグ入力補助機能も前からあったよね。 「はてブのタグの一括置換機能の「発見」の歴史 - Myrmecoleon in Paradoxical Library. はてな新館」 もなかなか気づかれないようで、 今回のリニューアルでついた機能だと誤解していた記事もどこかにあった。
はてブのお気に入りのいいところは、 ある種のクラスタになるのだけど、 そのクラスタに名前をつけなくていいということですね。 AさんBさんCさんをお気に入りに入れて、 なんとなくみんなアニメ関連の記事をブクマしているとしても、 「アニメ」という名前のついたコミュニティを作って、 みんなでそこに参加しようという手続きを踏むのではない。 これは、いろいろなCGMサービスをみていても、 名前のあるコミュニティを作って参加するタイプと、 名前を作らないタイプにわかれていて、 mixiとかニコニコ動画とかは前者ですよね。 僕は後者の方が好きで、 これはよく考えて作らないと難しいよね、と思ったりします。
便利ですよと言っても、便利と実感するのは使ったあとのことで、 便利ですよと何度言っても意味がない。これはなるほどです。 とにかく使わせてしまうことが重要、と。
そのほか
SBMはミニブログの一種ですよと。 寒いとかお腹すいたとかをトリガーにして ひとこと書くのがTwitterとかのミニブログで、 どこかのWebページを見たのをトリガにしてひとこと書くのがSBMです。 だとしたらこの2つは1つにまとめたいわけで、 機能の厳選されたTwitterにまとめるか、 機能豊富なはてブにまとめるかが悩みどころで、 僕ははてブにまとめることにしました。 はてバーぶろぐで。