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例えばX人の無能な人間と、1人の有能な人間から構成されるチームがあって、まあ比率の問題でロクな結果にはならないんだろうが、有能な人間が頑張った結果、どうにかギリギリ赤点にならないところまでは持っていったとする。このとき有能な人間に「赤点ギリギリじゃないか」という評価を下したとしたら、その人は報われないよな。チームメンバーを指して「あいつらが無能だからです。俺がいなけりゃ赤点どころか零点でしたよ」とはなかなか言えない。

無能な人間の姿が見えればまだいいとしても、彼らが過去に作った酷いコードが足を引っ張ってて、有能な人間が頑張った結果が「なんでこんなに時間がかかって、しかもコードの質が悪いんだ」と評価され、必ずしも「そりゃ元のコードにテストを書いてリファクタリングしたから時間がかかったのであって、それでも元の設計が悪いからこれが限界なんです」という申告を引出せるとは限らず。