「どうすればいいですか」という質問は地味にキツい。 「こうしたいんだろ。こうなってるだろ。だからここをこうやって、 そうしつつもこれに気をつけて、なんで気をつけるかというとこういう理由があって」...
「どうすればいいですか」という質問は地味にキツい。「こうしたいんだろ。こうなってるだろ。だからここをこうやって、
そうしつつもこれに気をつけて、なんで気をつけるかというとこういう理由があって」
とかやってると自分でもわけがわからなくなってきて、
「ぶっちゃけどういう答えが欲しいの」とかキレたりする。
他の人がどうなのかは知らないけど、僕の場合は調子が乗ってくると、
頭の中でいろんなことが同時並行的に閃いてきて、
一気にがーっとコーディングすることができるのだけど、
そういう状態にあるときに思考の過程を言葉にするとか、
図にするとかができないので、しんどい。
たぶん指を動かす神経回路と繋がっているのだと思う。
なんかの本で読んだのだけど、言葉というと1種類のようだけど、
口を使う言葉と手を使う言葉では脳の分担が微妙に異なるらしい。
ここからは想像だけど、キーボードを打つ動きとコーディングの脳って繋がっていて、
それは口やペンの使い方とは微妙に繋がってないのかもしんない。
んで「どうすればいいですか」に戻ると、
記憶って完全に頭の中に入ってるわけじゃなくて、
コードを見ることで思い出すことも多いから、
実際にコードを見て、ここがこうなって、こうなって、ってやっていると
スイッチが入って言葉では説明できなくなってきたりする。
面白いことにこうやって日本語で書いてるときとはまた別なんだよなあ。
日本語で書いてるときはとりあえず書き出してしまうと、あとは適当に書ける。
頭でやってると一気に閃きが同時並行で進んで、
一直線で結論まで行っちゃうので、面白くもなんともない。
「どうすればいいですか」に戻らねばならない。
「とりあえずここのドキュメントとコードを読んどけ」って返しといて、
「読んできたか。説明しろ」つって、「その理解は間違っている」とか言ったりして、
「その理解を踏まえて、どうすればいいか言ってみろ」かなあ。
たぶん必要な能力って
* 要件がなんであるか把握する
* コードを読んで、今どうなっているかを把握する
* 現状と理想状態を比較して、何をすべきかを考える
* 別のコードを読んで、どう直すべきかを把握する
ということだと思うんだよなあ。
「どうすればいいですか」の答えとして
「どう直すべきか」までこちらが用意するのはいろんな意味で駄目だと思った。