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どういう順番で気付いたか、いまいち記憶が定かではないのだけども「太刀は動かぬものと知るべし( http://kanayamatakayuki.blog.fc2.com/blog-entry-399.html...

どういう順番で気付いたか、いまいち記憶が定かではないのだけども「太刀は動かぬものと知るべし( http://kanayamatakayuki.blog.fc2.com/blog-entry-399.html )」という言葉を自分なりに考えていたのがひとつのきっかけだったようには思う。引き戸やドアの開閉のときに、腕や胴体を積極的に使うのはやめて、脚足の動きで行うというのをテーマにしている。脚足の動きといってもいろいろバリエーションがあって、動きが徐々に伝わるとか、力強い動きではなく、もっとこう単純に関節がパタパタと開閉するような動きを目指す。このとき胸の向きが変わることで全体を制御していたみたいだが、今はそれは意識してない。

手から働きかける動きでの、脚足のパタパタとした動きをもとに考えると、それまでの歩き方は、動きが徐々に伝わる、力のこもった動きであるように感じた。もっと単純に、機械的に、パタパタとしたい。具体的な代表例を挙げると、股関節の回転方向が逆になった。それまでは歩くときには胴体を正面に向け続けるべきだと考えていたので、体が回らないように股関節で動きを中和しようとしていた。たぶんこの結果として腰痛のような痛みがあった。パタパタの動きとして考えると、歩くときには右半身になったり、左半身になったりしてもよいと思うことにした。これで腰痛のような痛みがだいぶ楽になった。

この歩き方については相当体が納得したようで、その後はほとんど意識することはないが、たまに見てみると、この動きをしている。一方お腹を下に向ける・胸の真ん中を張る( http://ch.nicovideo.jp/fuktommy/blomaga/ar688673 )姿勢は、意識してこの姿勢で歩くというような楽しみはあるが、意識しなければこの姿勢にはならないので、体はまだこの姿勢をよいものだとは認めていないということなのだろう。

ドアの開閉のように、手で力を作用させる場合にも、手や腕は意識的には使わない。脚足を原動力として、手で微調整するというと筋が通っているように思えるが、今のテーマの動きでは、微調整もまた脚足で行う。ドアをどの方向で押すべきかとか、椅子を引くならどの方向にすべきかとかを、実際の動きや反力からフィードバックしていくが、その探るところも脚足で行う。

脚足の動きは例えば体を沈める動きがあったりするが、体を沈めること自体や体重の処理が目的ではない。左右非対称な動きになることも多く、例えば左脚は内旋外旋の動きで、右脚は膝を曲げて沈み込むように使うことがある。

このパタパタを別の表現でいうと、確か高柳さん( http://kienkai.seesaa.net/ )が「動きは小さくても変化が大きくなるように」というような表現をしていたと思うが、それがしっくりくる。例えば股関節の外旋内旋を大きく使うとか、とはいっても歩幅が小さければ動きとしては小さいとか、そういう感じ。パタパタの動きは、もっと追求していくと面白いことになりそうだと思うし、逆にいえばまだまだ納得する動きには達していない。

ドアは回転するので、体は直線的に動く。引き戸は平行移動なので、体は回転する。という標語を思いついた。よく考えてみると実際にはそんな特徴はないのだけど、けっこう対称的で面白いことを言っていると思う。

歩き方が変化したためだと思うが、公園の土のところを走ったら予想外に楽だった。一歩一歩について、歩幅が延びる感じがあった。不思議なことにアスファルトだと今まで通りで楽な感じがない。

姿勢といえば、お腹を下に向ける・胸の真ん中を張る姿勢を取ると、恐怖心が薄れるようだ。駅とかで、今までだったら「この人恐いなあ」とか思うような局面でも、なぜか恐くない。こういうのは甲野先生( http://www.shouseikan.com/ )の本で読んで知っていたが、恐い人にケンカを売られても実力でなんとかなる、といった裏付けが全然ないのに、しかし恐くないというのは不思議だ。

恐い恐くないといえば、自分が子供を心配するレベルで子供が自分自身の心配をするわけがないのだということ。道に飛び出したら交通事故になるかもしれないし、不安定な踏み台に登れば転ぶかもしれない。そういうのを本人が気にして注意深く行動するはずがない。それを怒っても仕方ないし、しかし放っておくわけにもいかないのが辛いところ。

甲野先生のメルマガ( http://yakan-hiko.com/BN3308 )にあった「その場を動かず、連れて行こうとしても頑に拒否している人を、手荒いことをせずに誘導して連れて行く技術」が、ダダをこねたりしたときに子供を連れていく動きとけっこう似ているので面白かった。片手で相手の手首を掴んで、もう片手で相手の脇を支えるのが同じ。どこが違うか考えてみると、記憶が曖昧なのだけど、僕のはたぶん相手の前から支える動きで、先生のは相手の後ろから支える動きだった。なので相手の後ろに回り込むようにすると、今のところほとんど抵抗されない。僕のやりかただと、子供はその場に座り込むということで抵抗をする。座り込まれると次の一手がほとんど取れないので、まあ抱っこしてしまえばいいのだけど、それくらいしか返し技がない。後ろに回る場合でも、相手が座り込んだらどうするのかは検討してみたい。実際にはこのバランスだったら座ろうとはしないようにも思えるが。

脚足をパタパタと使うこと

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