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手首を返す(前腕を捻る)ときに、小指側を中心にする場合と、中指のあたりを中心にする場合とがある。拳で突くときは中指のあたりだと思う。杖術の「下段抜き」だと小指側の方がいいと思う。サンチンだと拳を返すところ...

手首を返す(前腕を捻る)ときに、小指側を中心にする場合と、中指のあたりを中心にする場合とがある。拳で突くときは中指のあたりだと思う。杖術の「下段抜き」だと小指側の方がいいと思う。サンチンだと拳を返すところは小指だし、両手を揃えて前に出すところは、小指と人差し指でバランスを取るのがよいように思う。基本的には小指側の方が楽だと思うが、型として小指側ではなく中指のあたりを使う雰囲気のあるところは中指中心ということになりそう。

サンチンといえば、胴体が前を向くとやりやすいし、ちょっと半身になるととたんにやりにくくなるというのも面白い。それから、一旦返した拳を、前腕を落とす感じで引いて、前腕を落とす感じで突くのかなという感じがある。突くときに前腕を落とすのは稽古会で高柳さんが言ってたけど、その動きをスムーズに体験するために、一旦腕を上げてから下ろすという型になっているのかもしれない。あとこのとき「末端から動く」の法則で考えると、拳の中にある指先の変化が最初に起こるべきかもしれない。「末端から動く」の法則は足にもあるはずで、稽古会のtwitter( https://twitter.com/kienkai_info/status/513138727141400577 ) をみて(このツイートがそれを意図してたかどうかは別にして)、足も指先から動きはじめるべきだろうと思った。人ごみでぶつかりそうになって回避しようとするのにモタモタしているときのことを考えると、胴体は避けようとしているのに足がついてきてない感じがする。ちなみに足指は、歩き出しの初動は曲げる感じだけど、その一瞬のあとは、歩いているとこまで含めて、指が床に刺さっているような感覚がある。これは指の操作というより、全身でバランスを取った結果として出てくるもののように思う。歩き出しも、脚足の操作はもちろんあるけど、例えば会社で1日デスクワークをして帰りにスーパーに寄るとかだと、かなり猫背になっていて、歩き出しが難しいのはそれが主原因ではないかという気もする。

もちろん他にも原因があって、急いで歩き出そうとしたときに右、左とその場で体重をかけて勢いを作ってから歩き出していたことがあったり、ゆっくりだけど、立っていれば左右に半分ずつかかる体重を、一旦片足で支えないと歩き出す気がしなかったりということもあった。どちらにせよ、一手間よけいにかかっている気がする。

足の指も使いやすくするための姿勢があるようで、拇指球に重さがかからないようにするとよさそう。ただしどうすれば拇指球に重さがかからないのかがよくわかってなくて、重さをかけないようにしようと思うと全身で適当にバランスを取って、力が抜けた感じになるようだ。疲れて猫背になっているときなど、バランスが悪いときにはできないことの方が多い。言葉で表現すると「拇指球を抜く」というのが自分的にはぴったりくる。

この足の使い方はたぶん、親指側の力を抜くことで足を閉じる方向に持ってきて、股関節のところで足を広げる動きを出して拮抗させる、というのをいろいろ試しているうちにできるようになった。この動きのイメージとしては、膝から下を内旋させ、腿を外旋させるというのがあるのだけど、実際には膝関節は捻る方向には動かないので、変に力を入れると痛くなってしまう。なので捻る動きは膝を飛び越して股関節まで来ているはず。感覚としては膝の上下で分かれるので、ちょっと不思議だが。そしてこの動き・姿勢だと足の指はなるべく床につかないようにするといいのだけど、足指にも体重を支えるという仕事があるはずだと思っていろいろ試していたら、こうなった。

そんな感じでナイハンチをすると、どうにも股関節を左右に開く閉じるの動きが足りてないと思った。具体的に何をどうすればいいのかはわからないけど、なんかこう仕事をしていない感じがする。

最近は会社に行く前に時間があれば、汗をかくくらいにはサンチンとナイハンチを稽古しているが、これはもっぱら肥満防止のためであって、上達のための手段としてはどうなのかという気もするけど、まあ上達しなくても命にかかわることもないが、肥満やコレステロールは危険なので割り切ることにしている。室内で杖を振り回したら危ないので、どうしても素手の型が中心になる。なので時間でいえば空手の型をやってるのが一番長いだろうけど、空手を稽古してますという表現も違うだろうし、なかなか難しい。

存分に杖を振ろうと思うと近所の体育館に行きたいわけだけど、杉並区の武道場の一般解放は種目ごとで、この時間帯は合気道、この時間帯は空手というように決まっているので、なんとなく杖を振りたいと思うと「その他」の時間に行くしかないし、その他の時間がある体育館は遠いので行ったことがない。別の区や市の体育館だとそういう縛りがなくて、ダンスの練習をしている人もいたりして、いいと思うんだけどなあ。

とはいっても、自分にとっての違和感のない一人稽古を考えると、家でTシャツ短パンでくつろいでるときに、ちょっと動いてみるかなと思って始めるものなので、体育館に行く距離のことはまあいいのだけど、周りから浮かないようにしようと思うと稽古着を持ってかないといけないだろうし、稽古着やジャージは自分にとってはコスプレっぽい感じがするので、意識的に気持ちを切り替えるとき以外には着たくない。金山さんのブログ( http://kanayamatakayuki.blog.fc2.com/blog-entry-320.html )を読んでその思いを強くしたのだけど、自分の稽古のありかたを突き詰めていけば、ガムを噛みつつ(僕はガムや飴はほとんど口にしないのだけど)、さらに音楽をかけてTシャツ短パンで杖を振るというのは、別におかしいことではない。一方でそれを武道場でやったら違和感あるだろうというのもわかる。

というのは考えのきっかけのことであって、一段抽象化すれば、自分の稽古しているコレ(習ったものや独習したものを組み合わせてゴチャゴチャやってるコレ)は武術なのかなんなのかよくわからないということで、まあそんなことは前々からわかってはいたけども、改めて考えたということです。

「末端から動く」の法則と歩き出しについて

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