blog.fuktommy.com

ネット=ネットワーク+ストレージ

おお雑把にネットといっても、 「ネットワーク」と「ストレージ」の2要素に分けられるのだと思ってます。 この辺はWebサーバを使ってみると一目瞭然で、 ブログサービスしか使ったことがない、みたいな人だと別の感想になると思うのですが。 ハードディスクの類にいろいろデータを詰め込んでおくのがストレージで、 それをWebサーバが参照できるようにして、 外部から問い合わせがあったらデータを返す、 その通信路がネットワーク。

ネットでは一度書いた書き込みが半永久的に残る、みたいな言い方は、 通信路としてのネット=ネットワークの事を言ってるんじゃなくて、 むしろストレージ寄りな、おお雑把用語としてのネットなんだと思うんですね。

全世界的にみると、ネットワークには通信量の上限があって、 ストレージの容量はほとんど無限になっている感があります。

なにか記事書いて全世界に発信、というのも、 こういう解釈からだと違和感があるんですね。 やったのは書き込みをストレージに置くだけで、 それがたまたま外部から参照できるようになっているだけという状態。 外部から参照できるようになっているのだから責任を持て、 みたいなのも、なんか違うような気がするんですよね。

というあたりを 「記事も書かねば叩かれまい - 最終防衛ライン2」 とか 「誤情報 - ekken?」 とか読んで思った。

これ別の喩えでいえば、江戸時代の医学書があったとします。 昔のだから間違った内容もあるわけですね。 それを「間違った内容の医学書なので、事故防止のため焼いてしまう」がいいのか、 「江戸時代の本なので、歴史的な価値があるから公開する」がいいのか、 それを両極端にして、どのくらいでバランスを取りますか、 みたいな話でもあるんですよね。

ちょっと前だとストレージの容量に制限があって、 どうにかしてデータサイズを小さくするという観点から、 歴史的価値がないものから順に削除とか、 最新の有用な情報をもつもを優先に残すとかの動きになっていたわけですけど、 今だとちょっと違ってくるわけです。

なにかデマがあって、 デマだから削除すべきなのか、 デマだとわかった上で誰かが価値を見いだすかもしれないので 取っておくべきなのか、という判断がされるべきで、 難しい問題ではあります。 僕などは、誰かが価値を見いだす可能性がある以上は 削除できないと思ってるのですけどね。

Copyright© 1998-2014 Fuktommy. All Rights Reserved.
webmaster@fuktommy.com (Legal Notices)