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クリエイティブ御紋っすつか、ライセンスでしょ

クリエイティブ御紋っす」も話としては面白いけど、 クリコモってそんな大層なものなのかと、 かえって違和感があります。 僕がクリコモを採用しているのはだいたいこういう思考の過程を経ています:

  1. 特に何もしなければ、転載等をするには問い合わせなければならない。
  2. 問い合わせを貰ったら僕はどうするのか。機械的に許可をするだろう。
  3. だったら最初から転載可能と書いておけば互いに手間が省ける。
  4. 転載可能を示す広く使われる仕組みはなんだろう。クリコモがよさそうだ。

もちろんクリコモにも細かい不満があって、 The FreeBSD Documentation License をベースにしたライセンスを採用したいとも思ってるんですけど、 普及率とか、 各文書に1500文字を追加するのもどうかなとか考えると クリコモでも仕方ないかということになっています。

ここで問題になりそうなのは「機械的に許可をするだろう」というところなんですね。 例えば「Technobahn - コンピューターとインターネット: お願いですから私の本は買わないで、有名ビジネス本の作者が変わったお願い」のセス・ゴーディン氏はたぶん、 出版の許可を求められても機械的に許可を出さないのだと思います。

これはリンクポリシーにも似たところがあります。 ised@glocom - ised議事録 - 1. 倫理研第5回: 高木浩光 講演(1)より:

そもそもリンクは二次利用なのかという問題もありますが、「ITmediaへのリンクを希望する場合には、お名前、連絡先、リンク元となるウェブサイトの内容及びアドレス、リンクの趣旨などを連絡して、承諾を得る必要があります」と書いてあるわけです。それを見た私は「ああそうですか」と思って(笑)、早速このお問い合わせページに名前と連絡先だけを書いて、リンク元の内容・趣旨も書かずに問い合わせをしてみたんですね。すると三日ほど経ってお返事が来ました。「特に事前に連絡の必要はございません。ただし以下に従ってください」とたらたらと長い文章が付いていました。

どうせ許可するんなら最初から許可しておけばいいのにと思うんですけど、 やはり一応は審査をしたいんですかね。

あるいは「ネットランナー禁止」ってのがあって、 雑誌の性質によって掲載の可否を決めるから予め許可を与えることはできない ということもあるのかもしれません。

だからクリコモやオープンソースについていえば

  1. もし求められれば許可するのかどうかよく考えておく。
  2. 許可するに決まっていれば予め許可を与える。
  3. 武士に二言はない。

というような、ある種の覚悟が必要で、 「許可を与えるのは問い合わせを受けてから、よく検討して」 という考えとは対立するのかな、と。

で、以下はトンデモ説なんですが、 予めライセンスによって許可を与えるってのはユダヤ教由来なんじゃないの、と。 モーセの十戒とかその辺。 生きている間にこれをやっときなさい、これはしちゃいけない という条件が予め示されているのね。 日本は死んでから閻魔大王が審査して、天国か地獄か決めるみたいな感じなので、 なんとなくライセンスとは相性が悪いような。

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