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空文字列という文脈

健全という言葉とその一見的外れにも見える反発について考える」より:

2006/10/23 22:13 fuktommy [misc] 「女はわがままである」と言った場合は「男に比べて」ということだから「男もわがままである」は反論になっている。

まずこの「男に比べて」というのが書かれていないことに対する勝手な推測であり(前後の文脈から推測できれば妥当であるが)、「女はわがままである」という一文のみを見ても何とも言えないのだ。何故なら、

「女はわがままである。~~するからだ。そしてまた、男もわがままである。~~であるからだ。」

 という文章から切り取った場合、「男もわがままである」は反論になっていない。というよりも、同じことを述べている。

(中略)

そう。まさしく文脈による。

言及があったので一応反論しておきますけど、 「女はわがままである。男もわがままである」から抜き出した 「女はわがままである」と、 ただ1文だけ存在する「女はわがままである」は意味が違いますよ。 まさしく文脈によるんです。 元記事である「批判・反論は意外と難しいという話」の例は 女はわがままであるであって、 「女はわがままである。男もわがままである」ではありません。

そしてただ1文だけ存在する「女はわがままである」は 「男に比べて女はわがままである」と解釈するのが自然です。 もちろん別の解釈もできて 「少女に比べて大人の女はわがままである」でもいいし、 「動物の雌に比べて人間の女はわがままである」でもいいんですけど、 一番自然なのは男と比べた時でしょう。 少なくとも「女はわがままである。男もわがままである」ではない。 ここから「女はわがままである」を抜き出して言及するのが不適切なんですよ。 揚げ足取りというやつですね。 抜き出すのではなく「女も男もわがままである」と要約するのが適切でしょう。

これが「女はわがままなものだ」という書き方だと、 「男もわがままじゃないか」という反論は適切ではありません。 「~なものだ」という文学的表現が前後の省略された文脈を感じさせるからです。

だいたい 「女はわがままである。男もわがままである」からわざわざ 「女はわがままである」を抜き出して 「男もわがままじゃないか」と反論するのはおかしいだろ、常識的に考えて。

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