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著作権問題と試食に共通するのは量の問題(あと食べ放題も)

著作権はバランスの問題」 について、NOV1975さんが

最初の比喩はへんだなあ。 試食して美味しかったら買うから「製品全部俺んちに置いといて」になる。 一般の商品は(ほぼ)無コストでの複製なんてできないしね。 毎日無限に増えていく富山の薬箱とか?例えるのは難しい。

とコメントされていますけど、ここが重要なところなんですよ。 普通は試食して美味しかったら買うでしょ。 じゃあ「試食はご自由にどうぞ。量に制限は設けません」だったらどうなるのか。 それはもう試食と呼ぶものかどうかわかりませんけど、 僕なら満足するまで食べますよ。 家で試食するから、といって持って帰るかもしれない (リンゴ事件)。

普通、試食では「1人1個まで」とか明記されてはいないけれども、 暗黙の了解として「1人1個まで」というようになってます。 食べ放題も似たところがあって、 生身の人間が一定時間で食べられる量が上限になってるわけですね。 家で食べるから持って帰ります、というのは普通は駄目です。

一方で量の問題を考えずに、質のことだけを考える思考法ってありますよね。 この思考法だと1個試食するのも1000個試食するのも同じだろ、とか、 その場で食べようが家に持って帰ろうが同じだろ、という話になります。

これは繰り返しになりますが、立場をはっきりさせておくために書くのですが、 僕がYouTube等について思うのは 「個人的にテレビ番組を録画するのが合法なら、 それを公開するのだって合法であるべきだ」という直感です。 もともとテレビ番組は公開されているのだから、 それを観るための経路が違うだけじゃないか、ということなんですね。

これは量を考えない、質の議論です。 量を考えると「録画する人は少ないが、YouTube経由で観る人は多い」ということになって、 個人的な利用と公衆送信は違う、ということになります。

だから「録画は合法、無断の公衆送信は違法」とか単純には割り切れないんですよ。 もしとんでもない技術革新があって、 HDDレコーダが1000円で買えるとか、1ヶ月のテレビ番組が100円のディスクに収まるとか そういう世の中になったとしたら、 「録画する人は少ない」という前提が崩れてテレビ業界は反発するはずです。 今だってコピーワンスが提案されたりしています。 古本屋だって昔はなんでもなかったのに、 ブックオフ等の大規模な古本屋が出てきたことで一部の漫画家が反発しています (21世紀のコミック作家の著作権を考える会)。

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