文の書き方とか
以前、その場の勢いで「英語で論文書くよ」とか言ってしまった件とか、 学位取得までのスケジュールを逆算してみたとか、 いくつかの原因がありまして、 どうも今週中に英語の論文を(骨組みだけですけど) 書かなければいけなくなってしまいました。 それで連想した話題なんですけど、 以前恩師から習った文章論を自分なりに解釈・再構成したネタがあるので 書いておこうかと思いました。
- 文章はその内容を理解してもらうためのものです。
- 内容を理解するにはエネルギーが必要です。
- 文章そのものを理解するためにエネルギーが必要な文章がありますが、 これは悪い文章です。
- 悪い文章では内容を理解するためのエネルギーが減ってしまいます。
例えば「海に行った。たくさん泳いだ」とあればそれはそのまま理解できますから、 余分なエネルギーは消費しません。 「山に行った。たくさん泳いだ」だと、読者は無意識のうちに 「山に行った。(川があった。)たくさん泳いだ」とか 「(ある日は)山に行った。(別の日は)たくさん泳いだ」とか 文を解釈しようとし、余分なエネルギーを消費してしまいます。 これでは内容を理解する余裕がなくなってしまいます。
余分なエネルギーが必要な例は他にも 助詞助動詞がおかしい、主語と述語が対応していない、論理の飛躍がある、 説明なしで専門用語が出てくる、比喩や具体例が説明と噛み合ってないなどなど。
この考え方はプレゼンにも応用できます。 あるスライドを見せたとき、聴き手が疑問を持ったとします。 その疑問が解消されないのに、次のスライドに進んでしまったとすると、 聴き手はずっと疑問を抱えることになり、エネルギーを消費します。 その分、内容を理解するエネルギーが減ってしまいます。