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コミュニティ主体の開発と企業主体の開発では企業主体が有利ではないか

eDonkey2000の閉鎖に見るコミュニティ中心コンピューティングにおけるオープンソースの問題点」 を読んで思ったのは オープンソースかプロプライエタリかというよりも 開発者側がコミュニティか企業かということが大きな原因なんじゃないかな、と。 企業だとサービスの最初から十分なスタッフを投入できるでしょ。 コミュニティといってもいろいろあるけど、 既存のチームで新しいプロジェクトを立ち上げるならともかく、 個人がまずソフトを作って、 「こういうソフト作ってます。スタッフ募集中」とやっても なかなかうまくいかないんじゃないかな。

新月は幸いにして Crescentの作者さんをはじめ 開発者として参加してくれる方がいて、スタートダッシュがうまくいきました。 とはいえ企業のように常駐のスタッフというわけではないので、 最近はちょっとしんどいんですけど。

最近の新月の状態、あるいは freech (【freech】次世代P2P掲示板テスター公募スレ) のスタートダッシュの問題点はスタッフの不足でしょう。 freechの場合に顕著なんですけど、 作者さんは「自分はプログラムを作るだけ。運営はやりたい人がやればいい」 という姿勢です。 新月ではなし崩しに運営もやってるんですけど、こういう姿勢には憧れます。 ところがスタートダッシュの時期にはうまくいかないんですね。 プログラムを書くのはもちろん、運営であるとか、宣伝であるとか、 ドキュメントを書いたり、ユーザの意見を吸い上げたり、 その他あらゆる仕事が必要とされているのに。 スタッフが作者1人だけしかいないので、結局うまく回りません。

新月の場合は特にユーザがどういう使い方をしているのかとか、 どういう使い方をしたいのかとか、 そのためにはどんな機能が必要なのか、 あるいはどんな説明が必要なのかが全く把握できていません。 企業だとSEの仕事になるのかな。 仕方がないのでユーザに「僕にわかるように説明してください」 と投げてそれっきりです。

もう1つは、初期に公開するプログラムは 「こういうソフト作ってます。スタッフ募集中」ということで、 スタッフを集めるためのプロトタイプ、サンプル的なものです。 ところが気の早いユーザの中には、この段階で使ってみて、 これは未完成でとても使えないとの判断を下してしまうことがあります。 最初からスタッフが揃っていれば、十分に改良してから公開することができます。

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