「進化」を数直線に乗せるのが無理なんじゃないかと
Web1.0(静的なHTML)→Web1.5(掲示板)→Web2.0(なんかすごい) と「進化」してきたというとなんかそれっぽいけど、 これは無理があるんじゃないかと思ったわけです。 「ミクシィがCGM(ユーザーがコンテンツを作るメディア)だから「ウェブ2.0」というのであれば、2chも「ウェブ2.0」になるよね」とか 「SNSはWeb2.0ではないのか?」とかでは触れられてないみたいなので。
「進化」という言葉を使ったけど、進化は直線で書くよりも樹形図でしょ。 これはP2Pの世代ということで指摘したことがあるんだけど (「Winnyの技術」を読み解く~その1 世代とは?のコメント)、 単純に第n世代→第n+1世代と分けられる場合はいいんだけど、 第n世代を基にした複数の第n+1世代が生れてきたときに、 そのうちのどれを第n+1世代と呼ぶのかと。 全部第n+1世代というのも手だし、 徳川第n+1代将軍というなら1つ選ばなければいけないわけで。
Web1.0→Web1.5というのはわかる話なんですけど、 その延長でWeb2.0を考えるべきなのか、 単にWeb1.5より新しいということにこそ注目すべきなのかが問われます。 仮にmixiはWeb2.0じゃない、とするとWebいくつなんですかね、と。 PC通信2.0と言ってもいいんでしょうけど。 まあとにかく、進化をアナロジーとして使っているのだとすれば それを数直線で表現するのは変じゃないかという話でした。