P2PWebのまとめ補足
Web over P2P (WOP) におけるWebの自由度
P2P上にWebを作るといっても、WWWと同じ自由度のWebをP2P上に作るのは無理です。 Google並みの検索エンジンだとか、翻訳サイトだとか、 自由に設定できるCGIなどが無理なものの代表です。 なのでWebといっても自由度を制限しなければなりません。
いくらでも制限してよいのであれば、 新月は掲示板だけからなるWOPです。 RinGOchは掲示板とWikiとブログだけからなるWOPです。
IKeJIさんは もっと制限の少ないWebを考えているようです。
P2P over Web (POW) におけるURI
irb://のようなスキーマを定義するとか、P2Pリダイレクタを使うなどの アイデアがありました。 新月では意味的な正しさと実装の容易さのバランスを取って、 ある方式を採用しました。
新月の掲示板を http://bbs.shingetsu.info/thread.cgi/foo のようにURIで表わします。 何かソフトをインストールしたり設定したりしなくても、これは正しいURIです。 bbs.shingetsu.info は実在するノードです。 つまり何もしなければ新月の運営側が提供するノードにあるスレッドを指します。
自分で運営する新月のノード使いたい人はちょっとした設定でできます。 /etc/hosts, ローカルのDNS, あるいはNISの設定で、 bbs.shingetsu.info が自分のノードを指すようにすればいいのです。 そのノードでは80/tcpに接続したら新月が表示されるようにします。 Apacheのバースプロキシ機能を使うもよし、 iptablesで80/tcpを8000/tcpにフォワーディングするもよしです。