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掲示板からブログへ

はじめに

掲示板について、 人にはコミュニケーションの欲求があると考えていました。 しかし最近のブログの流行をみると、 コミュニケーションの欲求は副次的なもので、 根源にあるのは 面白い文章を読みたいという欲求自分の文章を読ませたい欲求ではないか、 と考えるようになりました。

掲示板の性質

掲示板は上に挙げた3つの欲求を全て満たします。 掲示板に定期的にアクセスすれば、自分の必要とする情報が手に入ります。 文章を書けば他の参加者が読んでくれます。 相互にやりとりをしてコミュニケーションをとることができます。

表現力には限界があります。 テキスト形式しか投稿できない掲示板では、画像の添付ができません。 画像の添付ができる掲示板を探したり、作ったりすることはできますが、 そこにもとの掲示板のメンバーや雰囲気を持ち込めるとは限りません。

ブログの性質

ブログは読みたい・読ませたい欲求を満たします。 特に読ませたい欲求を強く実現します。 ブログツールやサービスを選ぶことで、 画像の添付や見た目の変更などをして、表現力を上げることができます。

コミュニケーションの欲求には弱いです。 コメント機能やトラックバックがありますが、 掲示板に書き込むような気軽さはありません (場所によって雰囲気が違うなどのため)。

技術的な背景の変化

パソコン通信からWeb掲示板の普及までの時代背景を考えると、 1箇所に情報が固まっていることには利点がありました。 ネットへの接続が従量制だったので、 短時間で必要な情報を取得し、オフラインでゆっくり読むことができました。

現在では常時接続になりましたので、 情報が分散していたとしても時間をかけて探すことができます。

検索エンジンの発達やRSSの普及も大きいです。 分散している情報を効率よく集めることができるようになりました。

これらの技術の発達は、読みたい欲求と強く関連していますが、 同時に読ませたい欲求も叶えています。

まとめ

もし読みたい・読ませたい欲求しかないとすれば、 掲示板よりもブログが優れています。 今は掲示板よりもブログに勢いがあるような印象がありますので(根拠がないw)、 コミュニケーションの欲求よりも読みたい・読ませたい欲求の方が強いのではないか、 と考えたわけです。

ソーシャルブックマークはもう1つの例です。 リンク集を読んだり読ませたりしますが、 違いの会話はありません(僕の見聞きする範囲)。

SNSも1つの例です。 日記は各自が淡々と書くだけで、 あまりコメントを付け合うことはないようです(僕の見聞きする範囲)。

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