ライセンスを決めておけ
夏が来ると思い出すことがある。 数年前のことだ。 近所に工事があって、夏なのに窓を開けることができなかった。 クーラーもない暑い部屋でプログラムを書いていた。 当時はPC-9821を使っていたが、PC98は熱暴走などしない。 代わりに僕が熱中症でひっくり返った。
で、考えた。 今自分が死んでしまったら、書きかけのプログラムはどうなるのか。 未完成であっても、節目節目でソースを公開しなければならない。 そうすれば、誰かが仕上げてくれるかもしれないし、 部品単位で再利用してくれるかもしれない。
すでに公開したソフトはどうなるのか。 無断転載禁止、転載するときには個別に許可を与えるとしていたが、 死んでしまったら誰がメールを受け取るというのか。 転載自由、改造自由としなければならない。 また改造のためにはソースの公開が必要だ。
その後、しばらくしてのことだが、 GPLやBSDLなどのオープンソースライセンスを使うようになった。
プログラムに限らず、ものを作っている個人に言っておきたい。 死んだ後のことを考えろ、と。
絵を描いた。 誰かが気にいってホームページの壁紙にしたいと言ってきた。 そのとき、貴方が死んでいたら、どうするのか。
音楽を作った。 ネットラジオで使いたいという話が出た。 そのとき、貴方が死んでいたら、どうするのか。
作品を公開していたサーバが使えなくなった。 有志が代わりに公開したいと申し出た。 誰が許可するのか。
一切利用させないでもいいし、 勝手に使えでもいいし、 自分の代わりに誰かに連絡してくれでもいい。 死んでからの50年間、作品を守ることを考えていただきたい。