P2Pはうさんくさい
P2P勉強会プレ飲み会で横田さんが
グリッドと名付けておけば企業に受けがいいので、 何でもかんでもグリッドとつける連中がいる
という主旨の発言をしていた。 なるほど酷い連中がいるものだと、そのときは賛同したのだが、 よく考えてみると、人を呪えば穴二つである。
P2Pと名付けておけばネットワーカーに受けがいいので、 何でもかんでもP2Pとつける連中がいる
と言い換えられるではないか。
新月がP2P掲示板ならNetNewsだってP2Pだ。 Vojtaの掲示板データ共有がP2PならRingサーバだってP2Pだ。
ネットワークに関連する技術があったとして、 それを企業向けに売り込むなら「これはグリッドです」と言えばいいし、 ネットワーカーに売り込むなら「これはP2Pです」と言えばいいということになる。
このデンでいけば IT技術の個人ニュースサイトがあったとして、 ネットワーカーに売り込むならP2Pを冠すればいいということになる、 という理論になってしまうのだけどね
このようなことを考えながら、日経BYTEの特集を読んでいた。 http://www.nikkeibpm.co.jp/mag/pc/pc_nby.html
それで気付いたのだが、P2Pソフトと呼んでおけば、 仕組みを隠蔽したままでも利用者に使ってもらえるのではないか?
仕組みというのはデータ構造やプロトコルだったり、ソースそのものだったりする。 例えばみんなでミラーサーバを作って音楽を配信しようと考えたとする。 すると誰がどこのサーバからデータを取得するだとか、 そのときの形式はどうするとか、 一日に何回、何時と何時に取得するとか、 いろいろ決めなければならない。
ところが「これは音楽を共有するP2Pソフトです」と言っておけば、 ユーザは、具体的な挙動がわかっていなくても、 なんとなくインストールしてしまうのではないだろうか。 新月だって、ソースや仕様書に目を通している人がどのくらいいるのか。
まとめると、あるソフトをP2Pと呼んでおけば
- ネットワーカーが興味をもつ
- 具体的な仕組みを教えなくても使ってもらえる
という利点が生じる。 なんともうさんくさいではないか。