P2Pじゃないとできないことって、たぶんない
「P2Pじゃないとできないことって何ですか? - effyの日記」 へのコメントなんですが、 表題の通り、たぶんないです。
僕はよくWebを例にとって考えるんですが、 Webに分散しているいろんなものを、 1つの大きなホストコンピュータで提供できるか、みたいなことを考えると、 まあ無理でしょう、ということになりますよね。 WebをP2Pとみなすことができれば、 「P2Pじゃないとできないこと」なんですが、 Webは大きすぎるためだと思うのですが、P2Pだとはみなされていません。
一方、YouTubeをP2P化して負荷の分散を、 といった場合には、現にWebサービスとして動いているので、 「P2Pじゃないとできないこと」ではないです。
あるいはP2Pのネットワークといっても、 個々のノードに注目すればクライアントサーバなわけで、 WebがP2Pとみなされないのと同じように、 規模に関係なくP2Pとは呼べないという場合もあるかもしれないなあとも思います (cf. P2Pソフト=アップロード機能+ダウンロード機能 のまとめ)。
というわけで、規模が小さければ(YouTubeの規模でも「小さい」) P2Pじゃなくてもいいということになり、 規模が極端に大きくなれば、P2Pとはみなされず、 結局「P2Pじゃないとできないこと」はないんじゃないかと思うんですよね。 つうか、まずはP2Pという言葉から定義しないといけないんでしょうけど。