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コミュニティのありかたをルールではなくシステムとして実装した話

昨日は久しぶりに新月について人に話したりしたので、 これまた久しぶりに新月について書いとこうかなあと思ったりしました。

新月ってなんだろうかというのを改めて考えてみると、 P2Pで負荷を削減するとか、 匿名性を高めるという方向には重きを置いてないんですね。 極端なことを言ってしまえば、 僕が掲示板コミュニティとはかくあるべきだ、 という理想として考えていたものを、 ローカルルールとして明文化するのではなくて、 システム(プログラム)に組み込むという形で実現しようとしたものです。

これってよしあしなんですけどね。 システムにルールを組み込むと、 それはかなり強い強制力として働き、ルール違反は難しくなります。 逆にいうとあえてルールを破って特別なことをしようとしても難しいです。

コミュニティ内での議論によってルールを変えていこうとしたとき、 ルールとシステムの仕組みが どう繋がっているのかを理解して話をしなければならなくて、 社会のルールを変えるには政治や法律の知識や考え方が必要というところが、 新月のルールを変えるにはプログラムの知識や考え方が必要というように 置き換わるという特徴もあります。 これもよしあしですね。

当時どういうものが掲示板コミュニティの理想だと考えていたかというのを、 思い出せる限り列挙してみます。

補足すると新月のスレッドって、 たとえば技術系の板の質問スレみたいなものを想定していて、 パート何十までスレが立っていて、 この質問はここに書き込み、それに対して誰かがレスをする、 みたいな感じなんですね。 ニュース系の板、あるいはVIPみたいに、 事件ごとにスレッドを立てるのには向いていないし、 「自分はこういう者だが質問ある?」という形式は難しいと思います。

でもまあ最大の欠点は、法律を語るのに法律の知識が要る、という感じで、 新月のルールを考えるにはプログラムの知識が要るというところで、 けっきょく議論らしい議論にはならなかったと思うんですよね。 今考えると。

じゃあなんで、 コミュニティの理想をローカルルールを作るのではなくて、 システムに組み込んだかということなんですが、 結果とは全然逆なのですが、 プログラムであれば動きを見ればどう使えばいいのかは一目瞭然だろうと、 そう思ったんですね。 実際は全然そうならなくて、無理のある使い方もされてたりしましたけど。

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