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誹謗中傷は禁止されるべきか

すすむ「はてな」の2ちゃんねる化 | デジタルマガジン」 を読んでの違和感なのだけど、

 「はてな」の中では「死ね」「クズ」「キチガイ」などなど、普段日常では耳にしないような言葉が飛び交っています。よく見て下さい、「死ね」「クズ」「キチガイ」ですよ? こんなこと赤の他人に向かって吐けますか?

 しかし、「はてな」ではそれが横行しているのです。そして気になるのは企業であるはてながそれを黙認しているところ。もちろん発言にはある程度自由を与えるべきですが、このような誹謗中傷を許しているのは信じられません。「ウチは人を中傷するのを許可している会社です」と内外に宣伝しているようなものです。

誹謗中傷は禁止されるべき、といつの間にか決まってるんですよね。 これがよくわからない。

日常では誹謗中傷がなされないとしたら、 その原因は何かというと、相手に報復されるからで、 ネット上だと適切に報復できないから、 はてなが肩代りしろということなのかな。 法律の絡むことなら、 ネット上の誹謗中傷だけ法律で許可されることはないだろうから、 法律にのっとって処理すればいいだけのことで、 それ以下の軽微なことについて言っているのだとは思います。

ただ、そもそも禁止されるべき、 というのがどのレベルで決まってるのかなあというのは謎です。 「神様(造物主)が誹謗中傷を禁じたんだ」というレベルだとしたら、 「じゃあ神様が人間に誹謗中傷機能をつけたのは何故だ」ということになるから、 もっと下のレベルでの話だとは思いますが。

この辺は電車内で携帯電話を使うなとか、 最近は化粧も禁止されてたりするんですけど、 それに近い、なんかこうもやもやしたものを感じます。

少なくとも、相手から報復を受けるのを承知の上で、 これはどうしても「死ね」「クズ」「キチガイ」と言わなければならないのだ、 という覚悟で誹謗中傷をしたのを、はてなが削除するのはまずいでしょう。

そういや誹謗中傷機能ですけど、人間には殺人機能もあるんですよね。 素手で人を殺すのは容易ではないんですけど、 道具を使えば何人もまとめて殺すことすらできます。 その機能がありながら、 殺人を犯すかどうかがその人の心ひとつで制御されているのに僕は恐怖を感じます。 というのを「あの秋葉原の殺人犯って、案外、フツーの人だね。」読んで思いました。

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