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Poenyの配布は今まで通り続けます

Poenyプログラムを配布している関係上、 Winny開発者に有罪判決が出た件について何か書こうと思った次第。

Winny の開発が中断したことによって、いろいろ解析が進んだり、 互換ソフトのPoenyが出たりしたわけなんですけど、 現状のWinnyネットワークはウェブとあまり変わらないんじゃないかと思うんですね。 「winnytp://」プロトコルハンドラによって、 「この人の公開しているファイルはこれこれです」ということがわかるわけで、 それはつまりApacheの ディレクトリインデックスみたいなものだと思えばいいわけです。

それから、 「Winnyの問題で作者を罪に問おうとしたことが社会に残した禍根」では Winnyでは自分自身が持っているキャッシュの中身が見れない、 だから責任も負わなくて済むという仕組みになっているのが問題だと指摘されていますが、 それは僕の興味のあるところじゃないです。 というのは、それは本家Winnyという1つの実装に固有の問題だからで、 現にPoenyではキャッシュの中身が見れますので。

つまり、誰がどんなファイルを公開しているかを調べることができて、 自分自身でもどんなファイルを公開しているかを把握できているとするならば、 それはウェブと同じようなものと思っていいんじゃないですかね。 自宅サーバでApacheを動かして、DDNSで長期的にアクセスできるよう設定し、 Googleで検索できるようにする、という一連の設定を 1つのソフトで面倒見てくれると思えばいいわけです。 Apacheでファイル公開している例は 僕自身がアリスソフトの一部のソフトを再配布していることです。 Winnyならこんな手間をかけなくても済むわけです。

それで公開しているソフトに違法なものがあったときにどうするかということなんですけど、 総務省の研究会の案によると、 掲示板なら違法情報を放置しても管理者の責任は問われないらしく、 Winnyも原理的に同じだろうと思いますから、 気付いたら消すくらいでいいんじゃないんですかね。 本当かなあ?

Poenyを使う人に注意してほしいのは、 免責される可能性はありますけれども、 公開しているファイルは納得の上で公開していると見倣されるはずだということです。 逆にそれゆえに不正の温床になるとは思えないんですよね。 そんなわけでPoenyの配布は今まで通り続けます。

ちなみにPynyは先日ちょっと ノード間通信の部分を移植しなきゃならんな、とか思って作業してました。 今世紀中に完成するかなあ、という感じです。

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