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三谷幸喜は不老不死の仙人にでもなったつもりなんですかね

三谷幸喜の[作者からのお願い]について。 気持ちはわかるんだけど、自分が死んだ後のことは何も考えてない文章だな、と。 あと100年も経てば三谷氏も亡くなっているだろうし、 出演していた俳優さんたちも亡くなっているだろうし、 その時誰かが劇をやろうかということになったら、どうすればいいのか。

そりゃ著作権は死後50年で消滅しますが、 作者の遺志は作品とともに半永久的に残るでしょ。 法律的には上演してもいいとしても 作者の遺志を尊重すればとてもできません。 この物語が、僕の知らないところで上演されるケースのないことを切に望んでいます。 なんて言ったって、死んでたら知るも何もないわけで。

もし今昔物語集に明確な作者がいて、 勝手に改変してはいけませんと遺志を残していたとして、 後世の文学者がそれを尊重していたとしたら 芥川龍之介の「藪の中」も黒澤明の「羅生門」もなかったはずです。 (作者というか編者というか、この話を書いた人か、 モデルになった人か、そこらへんは適当ですけど)

あと細かいことだけど、 どんなにDVDで好きな映画やドラマを観ても、台詞を全部書き出して、自分らで再現して、勝手に登場人物を演じたりして、上映会を開いてお金を取ろうなんて思ったりはしないわけでしょう。 というのには 愛國戰隊大日本 に対する 怨念戦隊ルサンチマン (1/3, 2/3, 3/3) という反例があるよ、と。 ただし忠実な再現じゃないのと上映会でお金を取ってるかどうかわからないのが難か。

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