YouTubeを話題にするときの2つの軸
本当は「Winnyに関する議論が噛み合わない5つの理由」みたく5つ挙げたかったんだけど、 YouTubeでは2つしか軸がないように感じたのでこれでいきます。
1つ目の軸は現実的な解を模索しているのか、思考実験なのかということ。 思考実験としては著作権法の改正とか、 今の著作権制度とは別に新しい何かを考えるとか、 いろいろあると思うんですけど、 それに対して現実的じゃないから駄目みたいなことをいうと 議論が噛み合わなくなります。 逆もあると思う。
2つ目の軸は権利者側とユーザ側の権利の綱引きの上で、 ちょうどいいバランス点を、著者がどのように考えているかということ。
現行の著作権制度が適切だと考えている人は YouTubeに著作物をアップロードするのを認める代わりに 何かを利益を提供するという話になります。 「宣伝になるからいいじゃん」とか 「宣伝になるから、というのは開き直りだ」とかはこの路線。 1つ目の軸で現実的な解を模索する方向だとこの路線になりやすいかも。
一方、現行の著作権制度が権利者側に有利すぎる、と考える人もいます。 この場合は代価を提供するという話に向かいません。 「減るもんじゃなし、別にいいだろ」みたいな。 コピーワンス推進派みたく現行制度はユーザに有利すぎるという人もいるみたい。
勝手に分類するとこんな感じかな:
- 現実指向 or 現行制度はバランス良い
- 最近のyoutubeのこと
- 通信業界「僕たち魅力的なコンテンツを作る能力はないんだけど、君らのコンテンツは魅力的で訴求力があるから、こっちで配信させてよ」放送業界「お前ら自身で作れ!」
- 思考実験的
- YouTubeコラムをNIKKEI NETに寄稿して思ったことなど
- 現行制度は権利者側に有利すぎ
- 著作権者が全ての流通をコントロールすべきという発想は「無断リンク禁止!」と同じ