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高木版Winnyプロトコルハンドラは妙だ

Winnyの可視化と無断リンク禁止厨の共通関係に見る問題の本質で 「Winnyプロトコルハンドラ」なるものが提案されていますが、 何か妙なことを言っているなあと。 感覚的な話なのでちょっと遠回りして説明します。

例えば mailto というURIスキームがありますよね。 mailto:info@fuktommy.com とか。 これは「fuktommy.comというサーバのinfoさん」という意味ではないです。 メールを受け取るサーバは fuktommy.com かもしれないし、 mail.fuktommy.com かもしれないし mx.fuktommy.com かもしれないし、 それ以外の何かかもしれません。 それはDNSで調べてみないと何とも言えないものです。

似たものに callto というSkypeのURIスキームがあります。 callto://fuktommy とか。 これはどのマシンに fuktommy がいるのかは全然気にしていなくて、 それはSkype側が面倒を見てくれます。

Winnyプロトコルハンドラでは例えば winnytp://192.168.2.1:7743/ にアクセスするとそのマシンで 公衆送信可能化されているファイルの一覧表が表示されるというものです。 これが何か変だなあと。 それを言うなら winnytp://a272e2d2e7a6844d97ab5fd9619be1d6 というURIで、 ネットワークのどこかにある a272e2d2e7a6844d97ab5fd9619be1d6 という ハッシュのファイルを指すのが自然なんじゃないかと。

実装の面からいうとWinnyプロトコルには 自分の公開ファイルの一覧を出力する機能はなかったと思うんですけど。 Apacheでいえば Options -Indexes と設定しているようなもんでしょ。 ということは winnytp://192.168.2.1:7743/foo.jpg はありえても winnytp://192.168.2.1:7743/ はないんじゃないですか。

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