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DRMと「スイッチ」についての懸念

スイッチできない世界より:

レコードからCD、ビデオテープからDVDに「スイッチ」したように、 その時代に合わせて、データ形式を「変換」する方式も考えられる。 しかし、DRMで保護されたデータなど、データが変換しにくい物もあるだろうし、 その圧縮方式を提供している会社がデータ変換を許さない場合や、 その会社自体が倒産してしまう場合もある。

たしか第1回P2P勉強会で DRMの講演を聴いたときに感じたことだと思うのだけれど、 次のようなことが気になりました。

DRMによって保護された音楽があるとします。 音楽を再生するごとに管理会社と通信し、 正規の権利を持っているかどうか確認します。 さて、200年が経ちました。 著作権者はすでに亡く、50年以上経過したため、 その音楽は自由に利用できるようになりました。 ところが管理会社が倒産してしまったため、 再生に必要な通信ができなくなってしまいました。 もちろん複製もできません。 その音楽はもう誰も聴くことができないのです。

実際にはオリジナルの音源が残っていると思うのですが、 現に昔のテレビ番組は放送局にも映像が残っておらず、 たまたま視聴者が録画しておいたものから復元した、という話もあることですから、 将来も似たことがあるかもしれません。

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