個人サイトとウェブサービスの関係などについて思いつつまま書く
自分語りだし、前にも同じ主旨の記事を書いたことありますよ、と一応警告。
2000年前後にホームページブームというのがありました。 言い換えると個人サイトブームです。 個人で無料ウェブスペース(あるいは有料の)を借りてHTMLを公開する。 絵心のある人はイラストも公開する。 文才のある人は毎日のように日記を公開する、という感じ。
ちょっといいサーバ(iswebなど) だとCGIを動かすこともできたので、 掲示板CGIをダウンロードして設置する人もいました。 僕だけの感想かもしれませんけど、 CGIは自分のウェブスペースで実行するのが本来のありかただ、と考えていました。 サーバによってはCGIが動かせないので、 そういうときだけ止むなくteacupなどの レンタル掲示板を利用するものだと思っていました。
気がつくとウェブサービスというものが一般化(コモディティ化・日用品化) してきました。 例えばHTMLで日記を書くとか、自分で日記CGIを設置するのではなく 各種ブログサービスを利用する方が、今は一般的でしょう。 個人サイトの、名刺としての役割はSNSが担っています。 mixiのような会員制のものと Zikiのような公開型のものがありますが、 それぞれ少し違った意味で名刺としての役割を果たしていると考えています。
昔は個人サイトとして場所を確保して、 そこにいろいろな機能を詰め込んでいったのですが、 これからは様々なウェブサービスの様々な機能を連携させて、 個人を表わすものとしていくようになるのではないでしょうか。 現在でも先鋭的なユーザはそのようにしていますけど。
僕の発想には古いところがあって、 個人サイトに設置するCGIを前提に物を考えていることが多いです。 上で述べたような時代の流れに乗ってません。 例えばソーシャルブックマークのようなものはWikiからの連想で考えてはいました。 wiki.cgi?http://example.com みたいな感じですね。 ただ、それは各自が自分のサイトに設置するものだ、という先入観があったため、 どうすればそれぞれのCGIを連携させることができるのか、という問題が解決できず、 実装には至りませんでした。
Tropyみたいな ちょっとした新しいCGIを動かして遊ぶ、という場合には レンタルサーバは大活躍ですけどね。 そういえばウェブスペースも広い意味ではウェブサービスの1つと言えるかも。 でもTropyが大流行していれば、 レンタルTropyというか、Tropy専門のサーバができていたでしょう。 個人サイトはそれまでの「繋ぎ」でしかない?
CGIの公開実験場としてのレンタルサーバ、 普段の日記としての(例えば)はてなダイアリーのような 使い分けも考えられます。 ただ、公開されたCGIが広く使われることはあまりないような気がします。 サービスを提供して、おまけとしてCGIもオープンソースで見せるよ、 という仕組みもありかも。
何かやるならサービスを提供する覚悟が必要ということでしょう。 そのサービスは永続的かもしれないし、 一時の話題になればよいと割り切ったものかもしれないけど。 参考資料として、あるいは品質向上のために プログラムを見せるということもあるかもしれません。 ただCGIの公開が最終目標(サービスは試供品扱い)というのは駄目っぽいです。 だいたいフレームワークの時代にCGI,CGIと連呼している時点で駄目っぽいです。