OZ TECH 改め SkeedCast, P2PWeb, 未来の動画配信
Winnyの金子氏も開発に参画したコンテンツ配信システム「SkeedCast」より:
Winnyと異なる点は、 ファイル共有と配信は配信事業者に認められたノードのみに限られ、 エンドユーザー側の一般ノードはファイルのダウンロードだけしかできないこと、 管理サーバーが流通経路とコンテンツを監視すること――などだ。 このため「意図せぬ流出」や「悪意のある混入」を排除できるという。 この技術はすでに特許も出願中で、出願番号は「2005-276239」となっている。
あれ? どこかで聞いたような話なんだけど。 NECのP2PWeb™と似てませんか?
NEC: プレスリリース: 2005年01月04日-2より:
(1) 情報を効率的に管理する分散ハッシュテーブル(DHT)技術を利用して、 サーバを介さずに端末同士で情報を交換する大規模なネットワークを実現。
(2) デジタル著作権管理(DRM)技術を利用したトレーサビリティや 暗号を利用したアクセス制御などのセキュリティ機能を用意することで 安全・安心なコンテンツ流通が可能(注2)。(中略)
(注2)アクセス認証・トレーサビリティ機能を含む セキュリティ機能を利用するには、トレーサビリティサーバが別途必要になります。
いち消費者としては切磋琢磨して品質を上げて欲しいと思います。 「どっちもがんばれ!!」
ちょっと話はかわって、動画配信について考えてみます。 たぶん未来の動画配信は、ユーザからは今の GyaOのように見えるんじゃないかと思います。 再生装置はWMPじゃなくて (YouTubeみたく)Flashかもしれませんけど。 ところが裏ではGyaOとISP(やもっと上流)との話がついていて、 各ISPにキャッシュサーバがあるわけです。 ユーザはGyaOの動画を再生しているつもりで、 実は自分のISPにある動画を再生している、という感じです。
GyaOみたいに期限をつけて配信している場合は 単にキャッシュすればいいんですけど、 例えばNHKアーカイブスが ネット配信を始めたらどうなるか。 うまいこと各キャッシュサーバでデータをやりとりして、 転送量やデータ保存領域が最小になるように工夫することになるでしょう。 今はP2Pと呼ばれている技術は、その部分にのみ使われることになり、 いちユーザはP2Pを意識することはなくなると思います。
SkeedCastやP2PWebが目指すのは、テレビ局ではない一般の企業などが 動画などのデータを配信するのを助けることのようですが、 上で述べたような未来世界ではどうなっているのでしょうか。 たぶん各ISPのキャッシュサーバを使うための 代理店のような役割じゃないかと思います。 動画を配信したくなったら、代理店に話をつけます。 するとその動画を各キャッシュサーバにアップロードしてくれるわけです。